東京・四谷の荒木町。
今は隠れ家レストランやお洒落なバーが立ち並ぶこの街も、かつては花街として栄えた場所です。
その込み入った路地には、石畳が残り、かすかに三味線の音が聞こえてきそうな、そんな風情が漂っています。


芸と文化が息づいた街

かつてこの町には、お茶屋さんや置屋が軒を連ね、多くの芸者さんたちが腕を磨いていました。
芸事と真剣に向き合う日々の中には、三味線や唄も当然あって。
お稽古を終えて、三味線箱を肩にかけて歩く芸者さんの姿は、この街の原風景だったのかもしれません。

四谷・荒木町の車力門通り入り口
四谷・荒木町の車力門通り

坂の多い街に、江戸時代の気配が残る

そして、荒木町は坂が多いことで知られています。
そのひとつ、車力門通りから少し奥へ入ると、かつての情緒を残す石段や坂道が。
窪地の谷底の一角にひっそりと「策(むち)の池」と呼ばれる小さな池が佇んでいます。現在は長さ10m弱、幅5m弱の小さな小さな池。ですが、かつては長さ130m、幅も20〜40mある大きな池だったそうです。徳川家康公が鷹狩りの帰り道、この泉水で策を洗ったという言い伝えが残っています。

四谷・荒木町の策の池(むちのいけ)の由来
四谷・荒木町の奥に佇む「策(むち)の池」由来

「習い事」というより、「文化とご縁を結ぶ」ような時間

そんな荒木町の一角で、今、私も三味線をお稽古しています。こちらの教室は、華やかな荒木町”本丸”からほんの少し離れた、静かな場所です。大通りの向こう、荒木町の空気と灯りに触れると、お稽古も自然と熱気を帯びるような気がします。
三味線のお稽古は、ただ楽器の弾き方を習うだけではありません。三味線や長唄にまつわる日本の文化、歌舞伎などの芸能、故事や歴史など、古き良き「大人の教養」も身に沁みわたっていくような。長唄・三味線は、まさに今が始めどき、そして、ずっと長く味わえる、生涯の趣味になることと思います。

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